1.「用土の準備」編

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東洋蘭センター 植え替え講座 「用土の準備」編

植え替えをする際に、植え替えに必要なものをきちんと準備しておくことが大切です。中でも、用土はこれから1~2年その中で蘭を栽培するわけですから、手を抜くわけににはいけません。

とういうわけで、今回は用土について説明していきます。

用土には基本的に乾燥していて、粉が付いています。これをこのまま使うのはあまり良いと言えません。頭に入れておきたいポイントは、使用する用土は半乾きでサラサしていて、不純物が付いていない物が最適ということです。不純物が付着していると、ねずまりの原因となりますので、ご注意ください。

では、順を追って説明していきたいと思います。

新しい用土は、前にも述べたように乾燥していて粉などの不純物が多く付着しています。乾燥している土は、植えた後に潅水などしても、水を吸収しにくくなりますので、注意が必要です。カゴに土を出して、シャワーで水をかける時はムラなく隅々まで水をかけることを心がけましょう。

いちばん簡単に用土に水を吸収させるには、用土の袋の端を切り、ひたひたの水に浸します。そして、この状態で1~2日吸水させます。

かごをセッティングして、用土を入れます。1~2日水に漬けておいた土は、下の画像の様に完全に水を吸収した状態になります。

不純物を取り除くために、シャワーなどを使い上から水をかけ、粉などを洗い流しましょう、大体の土からは、下から濁った水がでてきます。

途中で、かごを振りまんべんなく洗います。こうすると一度きれいな水が出てきていても、濁った水ができます。

下から出る水が透明になっています。このくらいが水洗い終了の目安です。このまま半日から一日おいておきます。

植え込みに使用する用土は、このくらいの半乾きの状態がベストです。あまり水分が多い場合は、土と土がくっついて植えにくくなりますので、ご注意ください。

これは、乾きすぎです。乾ききったまま植え込みに使用すると、水を吸収しません。

これも乾きすぎです。用土の表面がカラカラで粉をふいています。こんな状態になってしまったら、もう一度土を洗い流した方が良いでしょう。

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