4月の寒蘭管理

4月は、寒蘭が活発に活動する時期ですので植え替えをするのにはとても良い時期です。株分け、植え替えなどの刺激を与えると発根、発芽を促します。植え替えについて詳しく記載したページがありますので、こちらをご覧ください。

 この時期は、気温や日差しの強さが天気によって大いに変わります。特に温暖な土地では、気温の急な上昇が見れるますので、遮光や灌水を行う時間帯に気をつけてください。

灌水

当店では3~5日の間隔で、土の乾き具合を見ながら灌水を行います。新芽の動く時期ですので、あまり乾燥させないようにしましょう。雨が続き、土が乾燥しないときはすこし間隔をあけても心配ありません。雨が続き土が乾かない状態を保ちすぎるのも、良くありません。適度な乾きも必要ですので、間隔は調整してみてください。

この時期からは、灌水を行う時間帯も注意していきましょう。温暖な地方では、日中が蒸し暑くなることがありますので、そんな日は夕方に灌水すると蒸れの心配がないです。夕方に灌水をしても、夜に気温が氷点下になることはもうないと思いますので、安全です。天気の変わりやすいこの時期の夕方に灌水を行うことで失敗を防げます。

日光

  日差しの強い地方の晴れの日は、遮光を60%~70%します。しかし、この時期でもできるだけ日光を取り込みたいですので、雨が降る日は遮光の割合を落として、できるだけ採光できるように心がけましょう。特に雨の続くときは、日照不足にならないように気を付けましょう。

 日中の室温の上昇がありますので窓をあけて風通しをよくしてください。しかし、強い風が吹く日は、窓を開閉を調整して新芽の生長に支障が出ないように注意してください。

4月からは、殺菌や害虫発生の予防にも力をいれなければなりません。

殺菌・殺虫

 気温が高くなる4月からは、殺菌・殺虫は月に一度は定期的に実施していきましょう。暖かいこの時期から、害虫の活動が始まります。早めの予防が大切です。新芽のすっぽ抜けなどは、新芽が害虫に傷つけられ、そこに暖かいときに菌が繁殖して起こると考えられます。きっちり、殺菌・殺虫を行ってすっぽ抜けなどが起こらないように心がけましょう。

 何より鉢をよく観察して、状況を観察して必要に応じて灌水・採光・殺虫・殺菌を実施して下さい。

4月
蘭の管理 ・植え替え・株分けに可。
・風通しをよくする
日光 ・晴れ間が多く、晴れ間が続くときは60~70%くらい遮断する・雨が続くときは、できるだけ採光して日照不足にならないようにする
灌水 3~5日おき 雨が続く日は適度な間隔をあけて、灌水する。適度な乾燥も時には必要です。
活力剤 月二回のランパワー
殺菌 ・キノンドー100~300倍(他の薬品との混合は厳禁)

・ダコニール 1,000倍

・タチガレン 1,000倍

殺虫 ・スプラサイド1,000倍×2回  2回目の散布は、1回目の1週間後・オルトラン