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寒蘭の育て方(年間カレンダー)

1月
蘭の管理
・全く入れない
(荒風・寒風を入れると春先の新芽に支障をきたす恐れがあるため)
日光 ・日光をよく入れる
(直射は避ける)
灌水 1週間おき
活力剤 毎月2回・隔週
(ランパワー)
殺菌
殺虫

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2月
蘭の管理 ・20日前後から活動準備期に入るので、植え替えをするのには良い時期。
・全く入れない
(荒風・寒風を入れると春先の新芽に支障をきたす恐れがあるため)
日光 ・日光をよく入れる
(直射は避ける)
灌水 1週間おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌
殺虫

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3月
蘭の管理 ・活動期に入いる前なので、植え替えに最適。
(3月末までに株分けなど刺激を与えると発根・発芽を促す。)
・室温の上昇が始まるので窓
を10~20センチほど開けて風を少し取り込む
日光 ・日光をよく入れる
(直射は避ける)
灌水 4~5日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコニール
殺虫 ・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)

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4月
蘭の管理 ・植え替え・株分けに可。
・風通しをよくする
日光 ・遮光に気をつける
(中旬過ぎから70~80%くらい遮断する)
灌水 3~5日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコニール
殺虫 ・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)

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5月
蘭の管理 ・植え替え・株分け可。・この月から、新芽にハダニ・スリップス・ハモグリバエ等が発生するので殺虫をする。
・風通しをよくする
(この時期から夏にかけて温度の上昇が著しいので、蘭舎の気温が外気温より上がらないようにしっかり通風を行う。)
日光 ・日光を70~80%遮断する
(寒冷紗を蘭舎の外側に70%、内側に50%を使用)
灌水 2~3日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコニール
500~1000倍
殺虫 ・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)・オルトラン粒剤

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6月
蘭の管理 ・9月まで新芽のすっぽ抜けが起きやすいので、殺菌を行う。(キノンドー使用)・新芽に虫が発生するので、殺虫をこまめに行う。
・蘭舎の風通しを良くし、室内温度が上がらないようにする。
日光 ・日光を70~80%遮断する
(寒冷紗を蘭舎の外側に70%、内側に50%を使用)
灌水 2~4日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコニール
500~1000倍
殺虫 ・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)
・オルトラン粒剤

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7月
蘭の管理 ・ 新芽のすっぽ抜け防止のための消毒を行う。
・株分けなどはしない。
・この時期に花芽が形成される。(活力剤で蘭を活性化させる)
・虫が発生するので、殺虫をこまめに行う。
・蘭舎の風通しを良くし、室内温度が上がらないようにする。
日光 ・日光を70~80%遮断する
(寒冷紗を蘭舎の外側に70%、内側に50%を使用)
灌水 2~3日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコニール
500~1000倍
殺虫 スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)・オルトラン粒剤

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8月
蘭の管理 ・20日過ぎから植え替え・株分けをしてもよい。(温度が高くなっているので、植え替え作業はできるだけ涼しい場所で行う。・ハダニ・ハモグリバエ・スリップスなどの活動が活発になるので殺虫を最低二回行う。
・蘭舎の風通しを良くし、室内温度が上がらないようにする。
日光 ・日光を70~80%遮断する、午後は80%以上遮断する
灌水 1~3日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコレート
1000倍
・トップジン
殺虫 ・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後)
(虫予防のため)・オルトラン粒剤・コテツ2000倍

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9月
蘭の管理 ・花芽の生長が確定する時期。(花軸が伸びる時期)・花芽が枯れたり、つぼみが曲がったり・害虫から防ぐために、殺虫剤を中旬までに2~3回散布する。

・株分け・植え替えの最適な時期。(この時に、タチガレンを1000倍を植え替え後に散布。)

・この時期に、花芽が枯れたり、つぼみが曲がるのはハダニ・アザミウマによるものが考えられます。

・蘭舎の風通しを良くし、室内温度が上がらないようにする。
日光 ・日光を70~80%遮断する、午後は80%以上遮断する
灌水 1~3日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌  キノンドー 300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
殺虫 9月殺虫(殺菌なし)
・スプラサイド
1000倍×2回
(2回目の散布は、1回目の1週間後上旬から中旬にかけ殺虫を2度、間一週間で実施。※中旬以降に殺虫を行うと花芽に支障がでる場合がある出の注意が必要。・コテツ2000倍・オルトラン粒剤

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10月
蘭の管理 ・寒蘭が花を咲かせる前の時期ですので、しっかり日光をとり蘭舎を明るくし、花が綺麗な色を出し、大きく強く育つように昼間の室内温度を上げ湿度を保つようにする。
・花芽がある程度伸びたら、毎日水・活力剤を交互に花芽・葉面散布。(水・ランパワー1000倍・木酢500倍を交互に毎日散布)
・あまり風を入れない(風は花芽を傷つける恐れがある)
日光 ・遮光を抑え、日光をよく取り込むようにする(40~60%)
灌水 2~4日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌
殺虫

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11月
蘭の管理 ・花の開花期
・風を全く入れないようにする(風によって花が萎んだり花弁が反るのを防ぐため)
日光 ・遮光を抑え、日光をよく取り込むようにする
灌水 3~6日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌
殺虫

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12月
蘭の管理 ・花が終わる時期なので、肥料・活力剤をやる。
・風を入れない
日光 ・遮光を抑え、日光をよく取り込むようにする(40~60%)
灌水 4~7日おき
活力剤 毎月2回
(ランパワー)
殺菌 ・キノンドー
300倍(展着剤を使用すると色が落ちにくくなります)
・ダコレート
1000倍
殺虫

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注意点

  1. 植え替え・株分けに最適な時期は、年に二回、3月と9月。 3~5月・8月中旬~9月まで植え替え株分け可能な時期。
  2. 当店では、8月中旬(彼岸1月前)から1カ月ほどかけて、植え替え・株分けを行います。(植え替えは、涼しい場所で行います。)
  3. この管理表は、当店で実際に実施している栽培方法ですが九州地方の気候に合わせたものですので、その他の地方で栽培・育成をおこなう場合はその地方の気候・気温に合わせて栽培・育成方法を変える必要があります。
  4. ここで紹介した活力剤・肥料・その他の薬品は当店で実際に使用しているものです。ですが、殺菌剤・殺虫剤は同じものばかりを使用していると、その効果が薄れてしまう恐れがあるので、当店ではここに記載されている以外の数種類の薬品を使用しています。
  5. 蘭が害虫による被害を受けた場合、最低でも2回殺虫を行う必要があります(害虫の駆除と予防のため・害虫の卵が孵るのに1週間かかりますので、その孵った害虫を駆除するために間1週間空けての、殺虫になります)。
  6. 5~9月の間は定期的2回殺虫(間1週間での散布)を害虫駆除・予防を兼ねて実施するとよいでしょう。
  7. 殺菌・殺虫を行う場合は、灌水を行った次の日に実施し、通常の倍率で殺菌・殺虫の場合は展着剤を使用します。(通常倍率より高濃度での散布をする場合には、展着剤は使用しません。)
  8. 薬品を違う倍率で使用すると、違う効果が見込める場合があります。(例えば、タチガレンを1000倍で散布すると殺菌作用・1500倍で散布すると、蘭の発根・発芽を促す作用があります。)
  9. 殺菌・殺虫をしてすぐに灌水をしてしまうと、それらの薬品が流され一定の効果が見込めなくなる場合があるので注意しましょう。
  10. 当店では、ランパワーを毎月2回潅水の要領で与えていますが、その他の肥料・活力剤を使用する場合はランパワーの回数を減らし、蘭へ過剰に肥料を摂取しないように気をつけましょう。(肥料のやりすぎには注意、葉の状態が良くなっても根を傷める場合があります。)

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