10月の寒蘭管理

 朝晩は肌寒くなり、日中も冷たい風を感じ秋の訪れを感じます。

花芽の成長が著しい大切な時期ですので、採光などの管理にも気を配りましょう。花芽が止まってしまうということも良くありますが、一番の原因は虫によりものだと思います。つぼみが見えてきた花芽には、スプラサイドなどの殺虫剤は使えませんので、薬害を起こしつぼみの変形や変色の原因となります。散布せずに使えるオルトラン粒剤などを撒いて、虫を寄せ付けないようにしましょう。  

 株分け・植え替えの最適な時期です。当店では植え替え時に、蘭パワーや殺菌剤を灌水します。

〈花芽が大きくなった鉢の管理〉

 灌水は通常通りに行います。通常の灌水にプラスして、一週間に2~3回、必ず夕方に葉面散布を行います。灌水しない日に水とランパワーを交互に散布します。蘭をおく環境にもよりますので ご自分の鉢の乾き具合をみて灌水してください。

鉢をよく観察して必要に応じて、灌水などをすることが大切です。

花芽は、光が差し込む方向へ伸びていきます。鉢は回転させずに一定の場所に保たなければ、花芽があっちこっちに伸びてしまいます。支柱を立てて、まっすぐ伸ばすのも良いでしょう。しかし、表面がざらざらしたものを支柱に使うと花芽を傷つけてしまう恐れもあります。支柱の先端で自分自身の目を傷つけるこのがないように、市中の先端は何かで覆っておくと良いでしょう。

 風

蘭舎の風通しは大切ですが、10月初めくらいまではあまり風を入れないようにして、15日くらいになると蘭舎を締め切って昼間の室内温度をあげ湿度を保つようにします。日中の気温が高く温度が上がり過ぎる様でしたら少し窓をあけ温度を調節します。

 強い風が吹くと花芽を傷つけることもありますので、強い風は入れないように気を配りたいです。

 日光

遮光ネットを外し、遮光を抑えて日光を良く取り込むようにします。(40%~60%)日光を良く取り込むのは大変よいのですが、直射日光に当たらないように気をつけます。一日中明るい所があれば尚良いのですがそうでない場合は、なるべく日をとり明るくしてあげます。

採光は、花の発色、花の仕上がりに大きな影響を与えます。できるだけの工夫が必要です。

 灌水

  当店は、日中の気温がここのところグッと下がりてきていますので、午前中灌水にしても大丈夫です。時々、気温が高くなった時などは、涼しくなってからが良いでしょう。中2日~4日くらいおきの灌水ですが、鉢の乾燥具合を確かめながら調整してください。

 

10月
蘭の管理 ・寒蘭が花を咲かせる前の時期ですので、しっかり日光をとり蘭舎を明るくし、花が綺麗な色を出し、大きく強く育つように昼間の室内温度を上げ湿度を保つようにする。
・花芽がある程度伸びたら、毎日水・活力剤を交互に花芽・葉面散布。(水・ランパワー1000倍・木酢500倍を交互に毎日散布)
・あまり風を入れない(風は花芽を傷つける恐れがある)
日光 ・遮光を抑え、日光をよく取り込むようにする(40~60%)
灌水 2~4日おき
活力剤
殺菌
殺虫