植え替えは1~2年に一度 年に一回がオススメ 一年に2回してもOK
鉢の内部はいつも清潔に、雑菌が増える前に、根が悪くなる前に植え替える 悪くなったら年二回
◎植え替える鉢の葉をチェック、土を返してバルブを確認!
まずは植え替える鉢の全体を見て、葉の状態、病気の有無をチェックします。バイラスなどがあったら、即処分。土を返したら、まずはバルブを見る。そして根を見て、これまでの自分の作を見直す。
使った土は使わない
土の状態は、ずっと一定ではありません。雑菌を含んで悪くなっていく可能性があります。
pHも変化していきます。
◎ハサミは、一鉢ずつ変える 使いまわしは厳禁
一鉢に使ったら、バーナーなどで熱処理をする。殺菌剤だけではバイラスは殺菌できません。
植える鉢は、出来るだけ小さくすると用土も少なくて済み、
花付きも良くなり、作も安定します。長い根は巻いたりして鉢に入れ込む
大きな鉢に植えると、用土も多く入り、潅水時に鉢全体に水をいきわたらせることが難しく、結果根が悪くなります。小さな鉢に植えるコツは、粒の小さな用土を用意しておくこと。スーパーブレンドの6号がオススメです。根がたくさんある状態で、大きな粒で植えると根と根の間に隙間が出てきてしまい根を傷める原因です。
植え替えに最適な時期は、3月と9月
3月に植え替えをしつつ、株分けをしていくと、良い刺激になって前にも後ろにも新芽が動いてくれます。
最適な時期でなくても、植え替えはどんどんしていきましょう。植え替えないことが一番よくない
5月の後半から6月にかけては、新しい根の動きが激しく、植え替えの際に根を傷めないように注意する。
9月は残暑が厳しく、彼岸ごろでも植え替えが難しい。涼しいところでオススメ。
◎根が悪くなった蘭 悪くなった根はよくなりません。
根が悪くなったということは、そこにあった根を傷めてしまったということ。植え替えまでに間隔をあけすぎてしまって、きれいだった根を傷めてしまったことになります。植え替えの間隔を短くすると、根が悪くなる前に対処できます。少し傷むだけか、放置して全部だめにしてしまうか。鉢を綺麗な環境を整えてあげると根を傷めません。
悪くなった根は、バッサリ切る。根がまったくなくなってしまう場合を除いては、悪い部分は残しません。殺菌剤を塗らずに切ります。悪い部分を残したまま植えると、折角植え替えたのにまた鉢の内部環境を悪くする原因となります。
根が悪くなっても、新しく出てくる根は綺麗なはずです。その新しい根を綺麗なままに保つために、しばらくは植え替えを3か月~半年の間で繰り返し植え替えしていくことで、新しい根を綺麗に残していき、傷めてしまった蘭を復活させます。スーパーブレンドクロを使って植えると発根発芽をうまくできます。
植え替え後一週間程度、毎日潅水や殺菌を
植え替え直後は、蘭も土も水分不足です。潅水と殺菌で十分に鉢の内部にうるおいを
潅水⇒ダコレート⇒潅水⇒タチガレン⇒潅水⇒ジマンダイセンorキノンドーフロアブル
殺菌は散布でなく、ジョーロで潅水に混ぜてやります。潅水と殺菌を十分行うことで、これから安心して栽培できます。植え替える前に殺菌しなくても、これで問題なしです。この過程が終わるまで施肥はやりません。
寒蘭の栽培に役立つ資材一覧
活力剤 ランパワー HB101
殺菌剤 ダコレート タチガレン キノンドーフロアブル ジマンダイセンフロアブル
用土 スーパーブレンド2号~6号 スーパーブレンドクロ 硬質鹿沼土 黒土
殺虫剤 スプラサイド コテツ スミチオン マラソン オルトランDX
肥料や活力剤を施肥・灌注
化粧土に黒土を使うと潅水のタイミングが分かりやすいのでオススメ 黒土が5~6割ほど乾いたら、潅水をしていきます。何日おきにやると決めずに土の状態を見て、潅水していくことが大事。天気や気候でその間隔は日々変わります。急に暖かくなったり、急に寒くなったりしますので、乾き具合を見ながら、潅水していきます。
◎蘭の杜では、下記のように活力剤を散布しています。月二回活力剤をかんちゅするときは次のようなパターンで実施して、回数をこなしたら通常の潅水のパターンに戻しています。
潅水 ⇒ 潅水 ⇒ 乾かしてからランパワー・HB101
翌日もしくは翌々日に潅水⇒ 潅水 ⇒ 乾かしてからランパワー・HB101